2023年1月23日月曜日

出光美術館「江戸絵画の華」2

この度、プライスご夫妻のコレクション約190件が出光美術館に入ることになりました。ロサンゼルスのカウンティー美術館にはご夫妻のコレクションを展示・保管する日本館があり、日本美術の魅力を積極的に発信なさってこられましたが、出光美術館が継承することになったのは、これとは別に、ご夫妻がご自宅で大切にされてきた絵画コレクションのほとんどの部分となります。

私自身が初めて、ガラスケースに入らない状態での本来の姿の屏風の名品と接することができたのが、大学院生時代に、河合正朝先生や小林忠先生に連れて行っていただいた米国調査旅行でのプライス邸心遠館での伊藤若冲筆「鳥獣花木図屏風」でした。私にとって日本美術研究の「いろは」を教えてくれたコレクションと、日本で、しかも出光美術館の展覧会で再会することになろうとは夢のようです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」4

人はだれしもこの幸福な島国で、春、とくに桜の季節を京都や東京で過ごすべきだ。その季節には、思い思いに着飾った人々が、手に手をたずさえ桜花が咲き乱れる上野公園をはじめ、すべての桜の名所に出掛けてゆく。彼らはその際、詩作にふけり、自然の美と景観を賛美する。……世界のどの土地で、桜の季...