2022年12月5日月曜日

世界平和パゴダ2

 

帰京後、改めて『ビルマの竪琴』を読み返しました。今回もっとも強く印象に残ったのは、かの歌う部隊の隊長の言葉です。イギリス軍の捕虜になった翌日の夜、隊長は一同に向かって話し始めるのですが、「もし万一にも国に帰れる日があったら、一人ももれなく日本へかえって、共に再建のために働こう」と締めくくります。

それは先日アップした小山富士夫先生の決意と驚くほど共鳴しているではありませんか。先生は「正倉院三彩」に、「何としても日本ももう一度立ち直らねばならない」とお書きになっているのです。『ビルマの竪琴』は昭和21年に書き始められ、「正倉院三彩」は同じ昭和21年に脱稿されたのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

7日間ブックカバーチャレンジ⑦

     最近、傅益瑶さんと知り合いました。傅益瑶さんは僕も大好きな傅抱石画伯のお嬢さんです。1979年日本へ留学し、東京藝術大学で平山郁夫先生に師事されました。やがて水墨画を中心に大寺院の障壁画を製作するとともに、日本のお祭りをライトモチーフに選び、また芭蕉や一茶の俳句をイメー...