明・石濤「友人と夜飲す」
敬亭山の広教寺 かつて会いしを思い出す
君の話は自由無碍 騶衍すうえんみたいな舌をもつ
今は白髪しらがで二人とも 翁おきなになってしまったし
周りを見ても人気ひとけなく 冷たきことは鉄に似る
菊の花咲くくさむらで 手を取り合って大笑い
書画を勝手に観ていると 海も大河も空くうに帰す
灯火とうかの光は闇をつき 白昼みたいに輝いて
酒の香りは真っ直ぐに 兜率とそつの天宮へと届く
この『國華』 1194 号に載る、平田寛先生の國華賞受賞記念講演録「日本仏画の美しさ」にも深く心を動かされます。その感動的な〆の一節を、引用せずにはいられません。 人類の絵画史において、ミケランジェロ絵画の強壮なドラマや宋代水墨山水画のゆるぎない真実を、ひとはすべて偉とす...
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