明・石濤「友人と夜飲す」
敬亭山の広教寺 かつて会いしを思い出す
君の話は自由無碍 騶衍すうえんみたいな舌をもつ
今は白髪しらがで二人とも 翁おきなになってしまったし
周りを見ても人気ひとけなく 冷たきことは鉄に似る
菊の花咲くくさむらで 手を取り合って大笑い
書画を勝手に観ていると 海も大河も空くうに帰す
灯火とうかの光は闇をつき 白昼みたいに輝いて
酒の香りは真っ直ぐに 兜率とそつの天宮へと届く
最後に、山種美術館「桜 さくら SAKURA 2025 美術館でお花見!」展のチラシに刷られたコピーを紹介することにしましょう。そこにある「はらはらと散っていく儚 はかな さ」は、新渡戸稲造にならって言えば薔薇に欠けている美しさです。 暖かな陽光がさし始める春。草花が芽...
0 件のコメント:
コメントを投稿