唐・白楽天「卯時の酒」(続)
しかし醒めると我が思い ちぢに乱れて処しがたし
出世や左遷に憂喜して ビクビクしながら二十年
去年 宮廷職を辞し 今年は辞めた地方官
泉に帰る魚うおや殻 脱ぐ蝉のごと去っていこう
是と非を分けず成り行きで 行くも止まるも思うまま
青雲……なんてナンセンス!! 浩然の気を胸中に……
胸に手をあて独りごつ 誰も分からぬ独り言
今日まで生きた五十年 こんな安らぎ初めてだ!!
加えてこの杯はい満たす酒 いつでもあるんだ目の前に
この『國華』 1194 号に載る、平田寛先生の國華賞受賞記念講演録「日本仏画の美しさ」にも深く心を動かされます。その感動的な〆の一節を、引用せずにはいられません。 人類の絵画史において、ミケランジェロ絵画の強壮なドラマや宋代水墨山水画のゆるぎない真実を、ひとはすべて偉とす...
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