この総合図録によって日本美術史の研究と、展覧会企画立案のアイディア、さらには日本美術に対する我々の尊敬と矜持が飛躍的に伸張することは疑いありません。ちょうどいま僕は、ジョアン・ロドリーゲスの『日本教会史』(大航海時代叢書Ⅹ 岩波書店)を読んでいるところでした。その第2巻第2章「日本のいくつかの技芸について、まずその絵画について」から、一節を引いておくことにしましょう。
全体はけっこう長い章です。すでに知られているのかもしれませんが、僕ははじめて逢着した日本絵画論で、とてもおもしろいと思いました。このような観点から、『ボストン美術館日本美術総合調査図録』のページを繰るのも、知的遊戯の楽しみだといってよいでしょう。
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