2022年7月27日水曜日

ボストン美術館日本美術総合調査図録3


 この総合図録によって日本美術史の研究と、展覧会企画立案のアイディア、さらには日本美術に対する我々の尊敬と矜持が飛躍的に伸張することは疑いありません。ちょうどいま僕は、ジョアン・ロドリーゲスの『日本教会史』(大航海時代叢書Ⅹ 岩波書店)を読んでいるところでした。その第2巻第2章「日本のいくつかの技芸について、まずその絵画について」から、一節を引いておくことにしましょう。

全体はけっこう長い章です。すでに知られているのかもしれませんが、僕ははじめて逢着した日本絵画論で、とてもおもしろいと思いました。このような観点から、『ボストン美術館日本美術総合調査図録』のページを繰るのも、知的遊戯の楽しみだといってよいでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

下川裕治『シニアになって、ひとり旅』4

  これまた大好きな酒場俳人・吉田類さんと下川さんが対談したら、どんなにおもしろいことだろうと想像したのは、第 5 章「高尾山登山に没頭した先に駅ビール」を読み終えたときでした。もちろんお酒+低山登山――とくに高尾山の双璧であるお二人だからです。 第 6 章「 70 歳が待ち...