若い江戸絵画研究者には、まず本書の通読をおススメしましょう。卒論のテーマに悩んでいる学部生を含めて……。ヒントの玉手箱ともいうべき本ですよ!!
佐藤さんも「十八世紀の日本絵画史の主要な動向を把握しようというゴールに向かって、いくらかはボールを動かしたつもりでいる。後進の研究者がパスを受けてくれれば幸いである」と書いています。熱狂的阪神ファンの佐藤さんも、ついにサッカーへ転向しちゃったのかな(笑)
しかし佐藤さんは、「学術書らしく威儀を正してはいるが、専門家にしか関係のない問題ばかりを論じたつもりはない。美術史や江戸中期の文化に興味を持つ読者に広く読んでいただければありがたい」とも述べています。
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