2022年2月1日火曜日

山本勉さんの愛猫ルリちゃん5

 

 続いて『寒山詩』から、ネコ漢詩を3首ばかり、戯訳でルリちゃんにプレゼントさせてもらいましょう。

中国でネコがよく詩に詠まれるようになるのは、宋の時代からだといわれているようです。しかし、そんなことはありません。北海道教育大学の後藤秋正さんは、「『猫と漢詩』札記――古代から唐代まで――」(北海道教育大学紀要<人文科学・社会科学編>572 2007年)というすばらしい論文を発表しています。

それには北宋以前、唐までのネコ漢詩がたくさん紹介されています。そのなかで饒舌館長ベストワンは、寒山のネコ漢詩ですね。拾得のネコ漢詩とあわせて3首も紹介されています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...