2021年10月7日木曜日

群馬県立近代美術館「江戸と上毛を彩る画人たち」4


かつて吉澤忠先生から求められ、『日本の南画』<水墨美術大系・別巻1>に「関東南画の成立と展開」を寄稿したとき、烏洲の画論『無声詩話』を引用したこともあります。しかし今回、はじめて烏洲の作品を20点もまとめて見ることができました。欣快の至りです。

「僕の一点」は、ポスターやカタログの表紙にも選ばれている「秋月書屋図」(群馬県立近代美術館蔵)ですね。烏洲はさまざまなスタイルの山水図を試みていることを教えられましたが、「秋月書屋図」もそのうちの一典型を示す作品です。

 端正な饒舌館長好みの着色山水図です。もちろんこの「端正な」は「着色山水図」にかかるのであって、「饒舌館長」にかかるわけじゃ~ありません() もとになった中国・院派系の山水図があるような気もしますが、具体的にこれと示すことはむずかしそうです。 

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