「僕の二点」になってしまいましたが、もう一つ「曜変天目」――固有名詞でいえば「稲葉天目」をあげないわけにはいきません。「またまた曜変天目か、もう何回も見たよ」なんておっしゃらないでください。今回は「曜変天目ルーム」がしつらえられているんです!!
つまり展示されているのは、「曜変天目」一碗のみという一室です。ほかの名品に気を奪われることなく、全神経を「曜変天目」に集中させて鑑賞することができます。いつかやってみたいと思ってきましたが、世田谷岡本ではギャラリーの構造上むずかしかった展示です。
それだけじゃ~ありません。今回は照明のルクスをぐっと上げた効果で、これまでとはまったく異なる、驚くべき新しい美が生まれています。夜空にも深海にも例えられるあの虹彩が、じつに鮮やかに浮き上がって、いまにも動き出しそうです。もうこれは「新国宝」です(笑)
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