杜甫「七月一日 終明府の水楼に題す二首 其の一」
重なる軒と高い棟 登れば涼しそれだけで
しかもこの日は秋風が…… なびき揺れてる我がころも
陰山の雪 風に乗り 飛んでくるかもしれないぞ
この絶景ゆえこの土地を 去れず!! 就活ゆえじゃない
過ぎ行く雲に絶壁の 美は錦繍をしのぐほど
まばらな松が笛の音を 奏でているよ川向こう
仙人県令・王喬の 履[くつ]をはくべし!! 貴兄こそ
仙界からは仙人の はく履すぐに届くだろう
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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