2021年7月9日金曜日

三菱一号館美術館「三菱の至宝展」10

 

 聞き役ともいうべき鏑木清方ら3人に向かってしゃべる玉堂の興奮した声――40年以上を経てなお興奮した声が、いまにも聞こえてきそうではありませんか。玉堂にとって、この橋本雅邦の彩管になる「龍虎図屏風」は、「十六羅漢図」とともに自己の生き方を決定した神託のような作品だったのです。

 もうこうなると玉堂は居ても立ってもいられず、上京して雅邦から入門許可を得ると、妻と生後間もない長男を伴って東京の麹町に転居、雅邦の教育を直接受けることにしたのでした。あのわが国の自然と四季を詩情豊かに謳いあげた玉堂様式の原点は、静嘉堂文庫美術館が所蔵する橋本雅邦の「龍虎図屏風」だったのです!! 川合玉堂――その画はもとより、辛口の銘澤乃井」とともに思い出される、威の技をもつ画家です( ´艸`) 

0 件のコメント:

コメントを投稿

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 17

   三菱一号館美術館「トワイライト、新版画――小林清親から川瀬巴水まで」を内覧会で見せてもらったあとで、 いま饒舌したような 巴水風景版画 サウダーデ 観 が 心に 浮かんでき た ん です。もちろん会場で作品を前にしたときは、ただいいなぁと ながめるだけでしたが……。    ...