2021年6月1日火曜日

ミネアポリス美術館副館長マシュー・ウェルチさん2

アディスさんのもとで日本美術を学ぶ学生であったマシューさんは、シンポジウムの実行部隊長といった感じでした。そのシンポジウムで僕が「俵屋宗達のコンポジションと美術史的意義」と題するつたない発表を行なったことは、以前アップしたことがあったように思います。その発表準備を含めて、何から何までマシューさんにお世話になったのでした。

 そして3年後、またアメリカでマシューさんに会う機会が巡ってきたのです。19863月~4月の2ヶ月間、スティーブ・アディスさんがカンサス大学のゲストとして僕を招聘してくれたからです。アディスさんはケンタッキー通りの洒落たアパートメントを確保してくれ、そこから毎日大学へ自転車で通いました。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京都美術館「田中一村展」2

一村ゆかりの地として、栃木、千葉、奄美が挙げられますが、本展覧会の開催地の上野も縁の浅からざる場所でした。大正 15 年( 1926 )、東京美術学校(現・東京藝術大学)へ入学するもわずか 2 ヶ月で退学。戦後は、東京都美術館が会場である公募団体展に何度も挑戦しますが入選すること...