2021年6月21日月曜日

第10回中村賞3

 


この第10回中村賞を記念し、授賞式で青邨画伯についての講演をと中村ご夫妻から頼まれました。近代絵画の専門家でもなく、青邨画伯について詳しい方々を前にしゃべるのは恥ずかしく、ご辞退申し上げたのですが、たってのご依頼でしたので、お受けすることにした次第です。とはいえ、青邨画伯について私見を述べたいという気持ちも、饒舌館長にないではなかったかな() 

いつものように、PPTとキーワード・マイベストテン・参考資料からなるA4・4枚の配布資料を用意しました。青邨画伯については、今日出海先生の「平凡な非凡人」というすぐれたエッセーがあります。それを認めた上でなお、青邨画伯には健康な近代的自我がしっかりと育っていたというのが私見ですので、タイトルも「前田青邨画伯――平凡な非凡人と近代的自我――」と銘打ちました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「絵金」7

  しかし間もなく、「美術品は所蔵館で 地酒はその土地で」を絵金で体験することになりました。辻惟雄さんが主宰していた「かざり研究会」が、土佐へ絵金を観に行くことになったからです。「絵金まつり」の幻想と妖艶は、今でも忘れることができません。 高知県立美術館を訪ね、鍵岡正勤館長の...