しかも驚いたことに、以前より肉付きもよくなり、毛並みはツヤツヤ、あのブサカワがすごくノーブルな表情になっているんです。おそらく、こっちよりずっといいパトロンを見つけて、5ヶ月間、安穏自堕落なる生活をエンジョイしていたのでしょう。
すぐに僕は、南宋の貧乏ネコ詩人・陸游が飼っていた「粉鼻」という調子のいいネコのことを思い出しました。その「粉鼻に贈る」を、改めてマイ戯訳でお届けしましょう。
<粉鼻>は毎晩ネズ公を 何匹も挙げる血祭りに
血をたぎらせてヒゲを立て そのあと米蔵 護ってる
「どうしてそんなに金持ちの ため懸命に働くの?」
「そうすりゃ毎日ご馳走と ふかふかベッドがワテのもの!!」
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