2021年2月25日木曜日

『國華』蕪村拙稿9

 

中野先生のおっしゃるとおりだと思います。若い研究者から、僕もこれまでずいぶん批判を浴びてきました。光琳論はEさんから、大雅論はHさんから、蕪村論はYさんから、芦雪論はOさんから……。

しかしこれは、僕が措定した問題点やマイアイディアが、正しかったことを物語るものにほかなりません!! もっとも、中野先生とちがって、僕の場合は居直りのように聞こえてしまうかもしれませんが() 正論か居直りかは不問に付すとして、これらの若い研究者も、皆さんあまり若くなくなってしまったようです――これまた失礼いたしました(!?)

拙論「蕪村横物三部作試論」では、『國華』にもかかわらず、またまた漢詩戯訳を載っけてしまいました。もっとも、気の弱い僕はそれを本文に加える勇気もなく、目立たないようこそっと註へ紛れ込ませるのが精一杯でした() 


0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「絵金」16

この対角線構図が、騒乱状態にあるような画面にしっかりとしたバックボーンを与え、一種の統一感へと見るもの視線と感覚を導くのです。そして重要なのは、この対角線構図が先の異時同図法と分かちがたく結合している点です。主要モチーフが描かれる三角部分の反対側が、時を異にする副次的モチーフのた...