また浮世絵師のほかに、去年、北斎生誕260年を迎えて大変お世話になった『葛飾北斎伝』の著者である虚心・飯島半十郎や、先日すみだ北斎美術館「GIGA・MANGA」展をアップしたとき名前のあがった狂歌師・梅の屋鶴寿、愛蔵の藤岡作太郎著『近世絵画史』を出版した金港堂などが登場することも、ワクワクしながら読んだ理由です。
というのも、マイ『葛飾北斎伝』は、政治家にして浮世絵商という変な経歴を持つ本間耕曹の旧蔵本で、岩波文庫本じゃ~ないからです。また本書には静嘉堂文庫初代文庫長の重野成斎が序文を書いているのですが、最近このことに気づいて驚きました。マイ『近世絵画史』も、ぺりかん社復刻版ではなく、明治36年(1903)発行の初版本だというのが自慢です。
ヤジ「そんなことを自慢してなんになるんだ!!」
僕が「国芳のパトロン」などと書いた鶴寿を、河治さんは「国芳の米櫃旦那[こめびつだんな]」と呼んでいます――「ウーン マイッタ!!」という感じです。
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