2021年1月10日日曜日

銘ウィスキー「スペイバーン」2

きっと寄る年波で、マイルドなのがよくなってきたのでしょう。愛読書である土屋守さんの『モルトウィスキー大全』(小学館)を開くと、やはり「飲みくちはドライでライト、……食前酒として女性にもお薦めである」などと書いてありました。

創立は1897年――静嘉堂文庫の5年後、蒸留所は聖地ハイランドの中心をなすスペイサイドのローゼス、仕込み水はスペイ川の支流グランティ川とあります。スコットランドで僕が行ったことがあるのは、「タリスカー」を醸すアイル・オブ・スカイと中心都市エディンバラだけです。

2度もスコッチ醸造所巡りをやった中村節子さんに、いつか「スペイバーン」について聞いてみたいと思います。いや、『モルトウィスキー大全』を見ると「見学施設なし」と書いてありますから、中村さんもスルーしたはず、せめてスペイサイドの印象だけでも語ってもらいましょう。

 

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