僕がもっているのは『全唐詩』の簡単な索引だけですが、静嘉堂文庫には数種の『全唐詩』が収蔵されています。そのうちの清・聖祖編(康煕刊)888巻というのを見てみると、第11函第1冊の「徐寅」にチャンと載っていたんです。ついでといっては何ですが、それも掲げておくことにしましょう。
剣門南面樹 剣門 南面の樹
移向会仙亭 会仙亭に移したり
錦水饒花豔 錦水 饒[ゆた]かなる花豔[つや]やかにして
岷山帯葉青 岷山 葉の青きを帯ぶ
「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...
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