僕がもっているのは『全唐詩』の簡単な索引だけですが、静嘉堂文庫には数種の『全唐詩』が収蔵されています。そのうちの清・聖祖編(康煕刊)888巻というのを見てみると、第11函第1冊の「徐寅」にチャンと載っていたんです。ついでといっては何ですが、それも掲げておくことにしましょう。
剣門南面樹 剣門 南面の樹
移向会仙亭 会仙亭に移したり
錦水饒花豔 錦水 饒[ゆた]かなる花豔[つや]やかにして
岷山帯葉青 岷山 葉の青きを帯ぶ
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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