欄干に寄りヒゲひねり 詩想を練ってる盛唐の
詩人の胸には塵もなく 峨々たる岩も古い木も
巨大で勢い盛んなり かの三千尺の瀧の水
唐の天下をさっぱりと 洗い清めているんだろう
このもとになった李白の七言絶句「廬山の瀑布を望む」はよく人口に膾炙するところですが、これまた戯訳を掲げておくことにしましょう。
日に照らされる香炉峰 たなびく霞は紫だ
遥か向こうに川が見え 瀧が一条かかってる
ほとばしる水 垂直に 落下すること1000メーター
空のてっぺんから落ちる 天の川かと間違えた
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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