能面だけではなく、菅原直之助作「鞍馬天狗図刺繍額」や河鍋暁斎画『能面図式』など、関連作品も多数展示いたします。能のすべてがよく分かるとともに、そのおもしろさに魅せられることでしょう。能謡曲ファンはさらに深く、あまり馴染みのなかった方は新鮮な驚きとともに……。公開に際して、三菱財団の助成を受けたことも、ぜひお伝えしておきたいと思います。
また、明治を代表する彫刻家・加納鉄哉による伎楽面と舞楽面もご覧いただきます。迫力に満ちた木彫面の素晴らしさも併せてご堪能あれ!!
じつは「能をめぐる美の世界」展オープンに先立って、ビッグニュースがありました。この展覧会にも展示される面「曲女[しゃくめ]」が、本当に能の公演で用いられたのです!! 「曲見[しゃくみ]」ともいわれる「曲女」は、中年の女面で、顔が少ししゃくれているところから、このように呼ばれるようになったそうです。
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