五木寛之『大河の一滴』(幻冬舎 1998年)
先日の『朝日新聞』読書欄に、「売れてる本」としてこれが取り上げられていました。読書欄は読んでも、このベストセラー・コーナーはいつもスルーしてしまうのですが、この日とくに読んだのは、NHKテレビ「日曜美術館」でお世話になった姜尚中さんが評者だったからです。
また学生時代、五木寛之さんの『さらばモスクワ愚連隊』を、ワクワクしながら読んだことも思い出したからです。姜さんによると、『大河の一滴』はベストセラーにしてロングセラーとのことですが、世の中にはそういう本もあるんだなぁと思っただけでした。
その翌週、静嘉堂に出勤すると、驚いたことに、4月以来執務室にしている文庫長室の書棚にこの本があるではありませんか。
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