2020年8月7日金曜日

服部南郭・夏の詩2


  
  夏の日 涼風吹き抜ける 我が草屋に臥してると
  ついウトウトと古[いにしえ]の 伏羲[ふくぎ]の世へと誘われる
  「道」を慕って憧れの 崑崙山に登ったり
  自由な華胥[かしょ]氏のユートピア 俗世を捨てて遊んだり
  窓辺に目覚めりゃ枕撫で 夢の余韻を楽しんで
  木陰で行水し終わると 縁台移して涼を取る
  暑い一日暮れなずむ たそがれ時も悪くない
  ぐるり見渡す庭の木々 すでに夕日に染まってる

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...