2020年7月28日火曜日

山本勉さんの愛猫・ルリちゃんへ5



僕も大好きな蕪村の一句「夕皃[ゆうがお]の花噛む猫や余所[よそ]ごゝろ」を引いたあと、森本さんは「もしかすると、猫は老子のいちばん賢い弟子かも知れない。私にはそんな気がした」と結んでいます。
山本さんの愛するルリちゃんも、その相貌からみて、老子のいちばん賢い弟子であることは絶対まちがいないと思います。無心なる弟子というより、思索する弟子のように感じられますが……。
ところで、森本さんが引用する蕪村の「夕皃の花噛む猫や余所ごゝろ」は、どういった句意なのでしょうか? 問題は「余所ごころ」で、これを『広辞苑』に求めると、「よそよそしい心」とありますが、チョットよそよそしい説明ですね()

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「NEGORO」2

    そのカタログから「ごあいさつ」を掲げて、 根来塗のあらあらと 展覧会の趣旨を知ることにしましょう。   「根 来 」は一般的に、下地を施した木地に黒漆塗りし、朱漆を上塗りした朱漆塗漆器( 朱漆器ともいう) を指します。 おおらかで明快な姿かたちに加えて、長年の使用により表...