杜牧「清明」柏木如亭訳
清明時節[さんがつごろ]の紛々[しっぽり]とふる雨に
路上[たび]の行人[もの]は欲断魂[たまられ]ぬ
酒屋[さかや]は何処[どこ]に有[ある]と借問[きけ]ば
牧童[くさかりこぞう]が杏花[あんずのさい]た村のはうへ遥指[おしえた]
岡田米山人筆「武陵桃源図」賛マイ戯訳
高低なみうつ青い山 あいだを碧[あお]き渓流が……
立ち込めている春霞 あまたの楼閣隠してる
「ちょっとお尋ねしますけど 中のお客はどなた様?」
「桃咲く谷の入り口に 舟を泊めてる人でしょう」
いまだ原文にあたるチャンスがなく、湯原かの子さんの『絵のなかの魂 評伝・田中一村』<新潮選書>(新潮社 2006 年)から引用して、このエントリーを締めくくることにしましょう。といいつつ、もうチョット続きますが……。 朝と夕に訪れる、昼と夜のはざま、暗から明に、明から暗...
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