杜牧「清明」柏木如亭訳
清明時節[さんがつごろ]の紛々[しっぽり]とふる雨に
路上[たび]の行人[もの]は欲断魂[たまられ]ぬ
酒屋[さかや]は何処[どこ]に有[ある]と借問[きけ]ば
牧童[くさかりこぞう]が杏花[あんずのさい]た村のはうへ遥指[おしえた]
岡田米山人筆「武陵桃源図」賛マイ戯訳
高低なみうつ青い山 あいだを碧[あお]き渓流が……
立ち込めている春霞 あまたの楼閣隠してる
「ちょっとお尋ねしますけど 中のお客はどなた様?」
「桃咲く谷の入り口に 舟を泊めてる人でしょう」
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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