高き台[うてな]に登り見る 輝き昇る太陽は
我が日本の真青[まさお]なる 大海原の東から
家々から出る炊煙にゃ 春の気分が満ちており
すべての木々を春の風 やさしく揺らす江戸の町
可愛い小鳥は楽しげに さえずり鳴いているけれど
群れからはぐれ飛ぶ雁は 故郷へ……帰心矢のごとし
もともと春という季節 これほどまでに素晴らしい
白髪をかこつ老人を なぐさめるためなんかじゃない!!
もっともヤバイ !! と思ったのは、右隻の浅草寺参道あたりに描かれる三十三間堂の建築年代です。完成したのは寛永 20 年( 1643 )、家光の命を受けて 4 月に射初めの儀式が執り行われたというのです。 となると、この「江戸名所図屏風」が制作されたのは、寛永 20 年以...
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