8月1日――今日は振替休日をとったので、先日お名前を挙げた筒井康隆さんの真似をして不良老人を気取り、ちょっと卯酒を楽しみました。クーラーなんかつけずに、蚊取り線香を燻らし、先日浅草寺の壬生真康師から頂戴した団扇で涼を取りながら……。
そして、昼寝のあとは渡部英喜さんの『漢詩歳時記』を拾い読みしつつ、戯訳をつけて遊びました。そのなかに、劉禹錫が8月の銭塘潮をたたえた七言絶句「浪淘沙」があったので、これを紹介しましょう。
八月 大地をとどろかせ 銭塘潮の季節[とき]が来る
波濤は渦巻き龕山[がんざん]を 越えんばかりに盛り上がる
アッという間に潮は引き 狭門[せと]を通って去ってゆく
あとには砂がうずたかく 雪のごとくに残ってる
0 件のコメント:
コメントを投稿