2019年8月25日日曜日

三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ展」1


三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」<106日まで>

 マリアノ・フォルチュニ(18711949)は、軽くてしなやかでシンプルなフォルムの<デルフォス>を創り出した天才的なデザイナーです。デルフォスは繊細なプリーツを縦に施した、レディーのためのシルク・ドレスで、フォルチュニはギリシア彫刻から霊感を得たそうです。確かによく似ていますが、僕はギリシア彫刻より、アール・デコとの強い親近性に興味を掻きたてられました。

デルフォスはコルセットを必要としない、着心地の好さとも相まって社会から迎えられ、フォルチュニは早くも20世紀初頭、服飾界の寵児となったと、カタログには書いてあります。しかし、コルセットは必要ないかもしれませんが、着る人自体の美しい体形は必要じゃ~ないかな?(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿

國華清話会2025年秋季特別鑑賞会3

   「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...