2019年5月26日日曜日

町田市立博物館最終展2


田辺三郎助さんのあとを継いで、館長になったばかりの伊藤嘉章さんが笑顔で出迎えてくれます。おしゃべりトークのタイトルは、「工芸がもつ高き価値――日本美術の歴史から」――例のごとく七五調になっているところがミソです() 

まず初めに、日本絵画を象徴する尾形光琳の「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)、伊藤若冲の「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)と「筋目描き雌雄鶏図」(細見美術館蔵)、葛飾北斎の「富嶽三十六景」<神奈川沖浪裏>のスライドを映しました。

そして、私たちはこれらをみな絵画だと思っていますが、よく考えてみると、半分以上は工芸だといっても過言じゃないでしょう――とまたまた独断と偏見を述べながら、イントロダクションから本題へと移りました。

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