B李白「将進酒」戯訳
君見ずや天より下る大黄河 海へ走って二度と還らず
白髪を立派な鏡に映す人 朝黒かったのに夕べにゃ雪だ
人生は楽しめるうち――それが花 月に酒樽さらすは馬鹿だ
天賦の才あるからいつかは就職できる 使った金などいつかは戻る
羊やら牛のご馳走たらふくと…… 飲むなら三百杯を飲むべし
岑先生 丹丘君にも一献二献 「いや結構」など言うんじゃないよ
君がため僕が一曲歌うから 耳をそばだて是非聴いてくれ
大仰な音楽ご馳走不要なり 酔いから醒めずにただいたいだけ
偉人でも死んでしまえばそれっきり 酒飲みだけが歴史に残る
曹植の平楽観の宴会に 出た酒一斗が一万銭だ
「金がない」なんてこの俺言うものか 買ってくるからじゃんじゃん飲んで
花紋の名馬 ミンクの衣裳
ウェイターに持って行かせて美酒に換え 一緒に消そうよ!! 万古の愁い
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