2017年12月24日日曜日

静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」<書芸>9


さーて よく聴け 弟子たちよ!!

等しく理想を堅持せよ!!

天地の真理を発見し 事の本質 希求せよ!!

人の一生 通り過ぐ 旅人みたいなものだから……

古い知識や智恵などは 何の役にも立ちやせぬ

虚心を意味する虚室こそ 我らが住むべき空間だ

千歳[ちとせ]の昔懐かしく たとえ心に描いても

往ってしまった古[いにしえ]に 感謝の必要さらになし

何でもかんでも「相共に」――なんていうことありえない

中身なくなり形だけ 残れば自然に消滅せん(其の三) 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...