02南宋・陸游「猫を贈られる」(一海知義編『陸游詩選』)
塩を贈ってその代わり 我が家に子ネコを迎えたよ
書斎に万巻満ちる本 ネズミにやられぬようになる
だが「悲しいなぁ!!」貧乏で その功績に報いえず
寒中座る毛氈[もうせん]も 食事に添える魚[うお]もなし
03明・劉基「画猫に題す」(今村与志雄『猫談義 今と昔』)
青い目のネコ だまってりゃ 魚ご飯がやってくる
すわる階段のんびりと 舞ってる蝶々を見てるだけ
吹く春風にゆらゆらと 揺れる花影[はなかげ]伝説の
ウズラに化ける野ネズミを 捕えもせずに知らん顔
*中国では3月になると地中のモグラが鳥のウズラに変身すると考えられていたらしく、結句それを引っぱってきたものだという。
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