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2017年8月29日火曜日

ひらがな刻んだ平安の土器3


それはともかく、僕が一番興味深く感じたのは、これが散し書きになっていることでした。お皿の右三分の一ほどを空けて、一語一語の言葉には関係なく、5行に分けて書いています。円いお皿ですからそうなってしまったのかもしれませんが、1行目が斜めになっている点など、もう完全に散し書きです。

もしちゃんとした書き方にしようとすれば、お皿の中央に、正しく575775行に分けて書くことも十分可能だったでしょう。

散し書きの完成されたスタイルを示す三大色紙は、みな11世紀後半以降の書写と考えられていますから、このお皿が10世紀前期から中期にかけてのものであるとすれば、散し書きの展開という観点からも、非常に重要な遺品だということになるでしょう。

よろしければ、この「饒舌館長」の<静嘉堂文庫美術館「私の好きな茶道具ベスト10」17・18《寸松庵色紙》>を併せご笑覧くださいませ。

 

 

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