静嘉堂文庫美術館「曜変天目」
現在、静嘉堂文庫美術館で開催している「かおりを飾る 珠玉の香合・香炉展」については、すでに7回に分けてアップし、「僕の一点」も紹介いたしました。その時ちょっと書きましたように、いま人気沸騰の我らが「曜変天目」――固有名詞で呼べば「稲葉天目」も香合や香炉と一緒に陳列されています。
皆さんからのリクエストがたくさん寄せられたからであって、決して客寄せパンダという意味じゃありません。若干その気味もあるかな( ´艸`)。
僕の関心は、世界に3碗しかない曜変天目のすべてが、なぜ日本にあるのか?という点に集中しています。曜変天目の「日本限定現象」です。陶磁器としての歴史や組成、あるいはお茶文化における位置については、それぞれの専門家にお任せするしか、ほかに途はありません。絵画史専攻の僕が、口を挟む余地などまったく残されていないのです。
しかし「日本限定現象」については、ちょっとした私見があったので、それを旧「K11111のブログ」にご披露したわけなのですが、その後、新しい情報がいくつか寄せられました。それをご紹介しようというのが、今回の目的です。
しかしその前に、私見なるものを旧ブログから再録することをお許しいただきたいと存じます。「饒舌館長」から、新たにマイブログのファン?になられた方も少なくないでしょうし、これのあとに新情報をお読みいただくと、さらにおもしろいように感じられるからです。もっとも、すでに旧ブログを読んでご記憶にある方は、ここをすっ飛ばしていただいて結構です。
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