140万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2017年6月12日月曜日

中村賞1


第6回「中村賞」(6月11日)

前田青邨画伯は尊敬して止まない、そして何よりも大好きな近代画家です。かつて文化庁長官をつとめた作家、今日出海は画伯を評して、「平凡なる非凡」と言いましたが、この賛辞は、このところ名曲「東京オリンピック音頭」をふたたび耳にすることが多くなった三波春夫にこそふさわしいかもしれません!? 

僕はむしろ反対に、「意識されたしたたかさ」を画伯に感じます。「したたか」を漢字で書くと、「健か」あるいは「強か」となりますが、画伯の場合は「健か」がふさわしいように思います。「健か」と「強か」が入り混じったような感じだといってもよいでしょう。

『広辞苑』に「したたか」を求めると、第二義として「しっかりしているさま」が挙げられ、『源氏物語』「末摘花」の「御歌も、……ことわり聞えてしたたかにこそあれ」という一節が引用されています。あるいは、この感じに近いかもしれません。

画伯は「健か」かつ「強か」であり、しっかりしている――しかしそれは意識されたものであるというのが私見です。そして重要なのは、その「意識されたしたたかさ」が、画伯が大変つよい影響を受けた大先輩、横山大観にも看取されるという点です。かつて僕はあるエッセーに書いたところですが、今もこの青邨観はあまり変わっていないのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」2

  大英博物館は、日本の美術工芸品と考古遺物の広範かつ包括的な収蔵品で世界に知られ、ヨーロッパでは最も充実しており、日本国外でも特に重要なもののひとつとみなされています。日本に由来する品は、当館の礎である1753年設立時点の収蔵品にも含まれていましたが、 数百年のうちに各種分野に...