2025年11月20日木曜日

スミダ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」2


 北斎は、時代によって画風を大きく変化させており、その背景には、当時流行の美人画のスタイルとの密接なかかわりがあります。本展では、長春から北斎に至る系譜の美人画の諸作や、北斎と同時 代の浮世絵における名手たちの作品とともに、北斎の作風の変遷を追い、その魅力と美人画の分野に おける立ち位置を明らかにしたいと思います。

 「僕の一点」は絵本『花の兄』ですね。これは蘭奢亭香保留(らんじゃていかおる)が主宰していた柴舟連を中心とした春興狂歌集です。カタログには寛政10・11年(1798・1799)とありますが、寛政10年の暮に出来て、翌年の新春をことほいで配られたという意味なのでしょうか。「花の兄」とは梅の花のことで、おもに梅の狂歌を集めてあるそうです。

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スミダ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」2

 北斎は、時代によって画風を大きく変化させており、その背景には、当時流行の美人画のスタイルとの密接なかかわりがあります。本展では、長春から北斎に至る系譜の美人画の諸作や、北斎と同時 代の浮世絵における名手たちの作品とともに、北斎の作風の変遷を追い、その魅力と美人画の分野に おける...