ちょうど秋の風入れと重なったため、ほとんどすべての絵画作品が4室ほどに分けて懸けられ、島尾さんの解説を聞きながら鑑賞することができました。風入れですから、すべて露出展示(!?)です。また田中さんの解説のもと、開山・石室善玖禅師のお像へお参りするなど、楽しく充実した半日を過ごすことができました。頂戴したリーフレットにある、平林寺の紹介を掲げておくことにしましょう。
平林寺は永和元年(1375)武蔵国 (武州) 中部、現在のさいたま市岩槻区に創建されました。開山は当時の鎌倉建長寺住寺石室善玖禅師、開基は岩槻城主の大田備中守春桂薀沢居士です。
戦国時代の戦禍に荒廃した平林寺は、徳川家康の助力を得て天正20年(1592) 駿河国臨済寺住寺鉄山宗鈍禅師を迎え中興します。大河内家(のち 大河内松平家)菩提寺として同家の外護を受けた平林寺は、寛文3年(1663) 川越藩主松平伊豆守信綱の遺命により、現在の野火止に移転されました。 明治に入り、妙心寺派初の関東の専門道場として平林僧堂が開単。豊かな歴史をいまに湛える、武蔵野の禅刹です。
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