薇(蕨)――初唐・王績「野望」
暮れ方 岡から野をながめ
「ぶらぶら遠くへ行きたいな」
木々はこれみな秋の色
山々 夕日にまっかっか
牧童 子牛と帰り来る
猟師も獲物と馬に乗り……
見回したけど友もいず
ワラビで餓死した兄弟を 静かな歌で弔った
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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