薇(蕨)――初唐・王績「野望」
暮れ方 岡から野をながめ
「ぶらぶら遠くへ行きたいな」
木々はこれみな秋の色
山々 夕日にまっかっか
牧童 子牛と帰り来る
猟師も獲物と馬に乗り……
見回したけど友もいず
ワラビで餓死した兄弟を 静かな歌で弔った
款冬花(蕗の薹 ふきのとう )――中唐・張籍「賈島に逢う」 遊楽原の青龍寺 たまたま見つけたフキノトウ 寺 出て漢詩を口ずさみ 歩めば沈む夕日かげ 都大路を一面に 白く染めたり名残り雪 馬蹄 ばてい パカパカここを去り どっかの飲み屋に繰り込もう ...
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