『山歌』巻6の「詠物」に収められた山歌の大部分は、宴席における文人の遊びではなかったかと考えられるそうです。巻6の最初は「風」――3首のうちの一首を……。4句目は「知らぬ間に来て知らぬ間に 去っていくけど――でも好きよ」というのも悪くないかな。
愛しい恋人できたけど ソイツはまるで風のよう
東西南北 飛び回り 来たっていつも実じつがない
春 三ヶ月 一回も 触れてはくれぬ柔肌に
知らぬ間に来て知らぬ間に 去っていくのがいとおしい
もっともヤバイ !! と思ったのは、右隻の浅草寺参道あたりに描かれる三十三間堂の建築年代です。完成したのは寛永 20 年( 1643 )、家光の命を受けて 4 月に射初めの儀式が執り行われたというのです。 となると、この「江戸名所図屏風」が制作されたのは、寛永 20 年以...
0 件のコメント:
コメントを投稿