「笙しょう」も笛の一種ですが、フエという訓もあり、この方がきれいだからフエと読めという人はいないでしょう。こういうことはあまり厳格に決めず、フレクシブルに、ブッチャケていえばいい加減にしておいた方がいいと思います。「いい加減はよい加減」です!!
箏は古くから東アジアで愛されてきた弦楽器、厳密にいえば撥弦楽器はつげんがっきです。フォークギターでアメリカン・フォークを我鳴がなっているだけの僕は、このたび宮崎まゆみさんの『箏ことと筝曲そうきょくを知る事典』(東京堂出版 2009年)を読んで、多くのことを学びました。というより、はじめて知ることばかりでした。
細長い木製の胴の上に弦を張り、右手の何本かの指ではじきながら弾くことは僕も知っていましたが、重要なのは可動性の箏柱ことじを用いて調弦することです。よく似た撥弦楽器に琴きんがありますが、琴には琴柱ことじがなく、左手の指で弦を押さえて音を変えるんです。
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