国芳の団扇絵はほぼ600点あるそうですが、そのうちの220点を前期・後期に分け「総入れ替え」で展示するというんですから、ハンパじゃありません。とはいえ100点以上の団扇絵だけを、コレデモカといった調子で見せられたらウンザリするんじゃないかとお思いになるでしょう。しかしさすが国芳です!! 千変万化して見飽きることはありません!!
「僕の一点」は、チラシのメインイメージにもなっている「鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘」ですね。娘が猫の手を取って踊りを踊らせているシーンですが、それを鏡に映して楽しんでいるんです。ネコの方はあまり乗り気じゃ~ない感じもしますが(笑)、ネコ浮世絵師・国芳の本領が遺憾なく発揮された団扇絵になっています。画面右端の三日月型は、丸鏡の黒漆でできた縁に、しゃれた模様の覆い布がかかっていることを表わしているようです。
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