2024年6月9日日曜日

富士山世界遺産センター「合目のハナシ」1

 

静岡県富士山世界遺産センター「富士山の『合目ごうめ』のハナシ」<69日まで>

 先日、静岡県富士山世界遺産センターの運営委員会へ出かけました。会議の前に、企画展示室で開かれている「富士山の『合目』のハナシ」を委員の方々と一緒に見学させてもらいました。あの1合目、2合目という「合目」のハナシだけで、一つの展覧会が構成できるものかどうか、会場の入口では疑問に思いましたが、これがすごくおもしろかったんです!! キューレーションを行ない、解説してくれたのはセンター学芸課教授の大高康正さん、じつにたくさんのことを教えてもらいました。葛飾北斎の富士山を現代風にアレンジしたチラシには……。

現在、静岡県・山梨県の富士山の各登山道にある「合目」の標記――各登山道の各合目の標高は同じではないことを知っていますか? 江戸時代の途中から使われ始めたようですが、同じ登山道でも時代によって各合目は何度も付け替えられているのです! 謎!?の多い富士山の「合目」のハナシ――誰かにきっと話したくなるトリビアを学びましょう!

0 件のコメント:

コメントを投稿

追悼シンポジウム「高階秀爾館長と大原美術館」8

  尊敬して止まぬ文人画家・祇園南海が「五老峰図」を描いたとき、李白の「廬山の瀑布を望む」を心に浮かべていたことは指摘するまでもありません。しかし、五老峰から一望千里の風景を写生する虎次郎の頭上にも、李白が降臨したことでしょう。僕は李白の絶唱を中国語でつぶやくように暗唱しながら、...