2024年4月29日月曜日

出光美術館「復刻 開館記念展」4

 

「斗酒なお辞さぬ益荒男のような力強さ」もそのはず、もともと酒器であったらしく、かの酒仙詩人・李白の字あざな・太白を借りて「太白尊」とも呼ばれました。「尊」とは「樽」と同じ意味で、お酒を入れる容器のことです。李白尊者という意味じゃ~ありません。

このような器形を吐魯瓶とろびんというのですが、なぜだかよく知りません。「魯」は魯鈍の「魯」ですから、飲んでおろかさを吐き出すための酒を入れる瓶という意味なのでしょうか? 優に5合は入りそうですから、一対で1升というところでしょうか。『世界陶磁全集』12(小学館 1977年)にこれを取り上げた佐藤雅彦先生は、つぎのような賛辞を捧げています。


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