諸橋轍次博士の詩は、真面目なお人柄そのものです。漢詩集『止軒詩艸』には、つぎのお屠蘇を詠んだ「庚戌元旦」を除いて、賛酒詩を見出すことができないようです。ましてや閨怨詩や艶詩などは……(笑)
暦 変われば新年だ!! 曙あけぼのの色 清々し
眼まなこを照らす窓の梅 屠蘇の盃 影 映す
今年も一つ年を取る――なんどと君よ言うなかれ!!
老化も止まって蘇よみがえる 逆に赤子の純心が……
今や此の九年間の戦争は勿論、それ以前にも溯って、日本国民が一大反省をせねばならぬ秋に直面して居るのではあるまいか、否一大天譴を蒙りつつあるのである、この天譴を緊 ひ しと肝に銘じて、あらゆる面に於いて各自が立直り、築き直さなければならない時ではあるまいか。 私は今白丸...
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