國華特輯号のイイダシッペは饒舌館長でしたが、編輯担当は若い(?)佐藤康宏さんにお任せすることにしました。佐藤さんは巻頭論文「大雅における模写の意義」を執筆して、素晴らしい特輯号に仕上げてくれました。この佐藤論文はいつもながらの実証性に富み、読むものをしてなるほどと思わせてくれます。
一方、饒舌館長による「東山清音帖」の解説は、ただ大雅が生まれながらの天才であったことを縷々述べたものにすぎません。こういうのを、かの北大路魯山人は「天才連発癖」といって軽蔑嘲笑したものですが……(笑)
本邦初の辞典がここに誕生したんです。しかも日本語のあとに、すぐれた英訳がついているから便利です。便利なだけじゃ~ありません。日本語と英語における視覚文化へのアプローチが意外に異なっていることが浮彫りになり、おのずとわが国視覚文化の特質といった問題へ導かれることになります。この質...
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