2022年11月28日月曜日

三宜楼2

 

それを知った地元の有志たちが「三宜楼を保存する会」を結成、募金と署名活動を開始しました。そしてついに三宜楼は「保存する会」の所有するところとなり、北九州市に寄贈されたあと、保存修復工事を経て、2014年一般公開される運びとなりました。

木造3階建て、九州最大の料亭建築だそうです。現在1階の一部は三宜楼展示室になっています。2階は百畳間とも呼ばれ、能舞台をそなえた大広間、3階には高浜虚子が俳句を詠んだという俳句の間があります。

その堅牢無比なる造作と、豪華ながらも過美を避けた建築意匠、そして近代洋風建築には求めがたい木材のエネルギーとぬくもり――僕はよくぞ遺してくれたといった感慨にふけりながら、重厚な光を発する厚板の廊下を、みんなと一緒に進んでいきました。「三宜楼を保存する会」の皆さんが経験したにちがいない苦労をしのびながら……。

0 件のコメント:

コメントを投稿

富士山世界遺産センター「日本三霊山の砂防」5

さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...