2022年4月27日水曜日

下川裕治『「おくのほそ道」をたどる旅』7


そして驚いたのは、下川さんがシャープペンシルを使う手書き派だという事実でした。200字詰めでしょうか、400字詰めでしょうか、下川さんはシャーペンで一字一字原稿用紙を埋めているんです。

斎藤緑雨は「筆は一本、箸は二本、衆寡敵せずと知るべし」といったそうですが、下川さんは衆寡敵しちゃっています。緑雨先生をして顔色なからしめるものがあります。ちなみに、僕は上記の形で覚えていましたが、ネットで調べると「筆は一本也、箸は二本也。衆寡敵せず」というのが正しいようです――でも僕の方がリズミカルでいいかな( ´艸`)

 いまの人気作家はほとんどがパソコンでしょうから、これなら「箸は二本、指は十本」で、衆寡敵するところになりますが……。そういえば、下川さんの人差し指はチョット曲がっているようにも見えました。左手だったような気がしますが、下川さんはギッチョなのかな?  

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...