2022年4月23日土曜日

下川裕治『「おくのほそ道」をたどる旅』3

 

しかし拝読すると、やはり下川さんじゃ~なければ書けない、下川ファンにはたまらない旅行記になっています。つぎのような表紙見返しを読めば、もうそれだけでワクワクしてきます。

世界を旅する著者が1日に1時間歩くことを目標に、路線バスを乗り継いで、「おくのほそ道」をたどる旅に出た。……時代や文化・社会も大きく変わったなかで、はたして、何を感じ、何を思うのか――。新たな出会いや発見を求め、いざ出発!

 僕は久しぶりに小学館版『日本古典文学全集』の「松尾芭蕉集」を本棚から引っ張り出してきて、脇に置きながら下川本「おくのほそ道」を読んでいきました。深く心を動かされた下川さんらしい読みを、そのままに引用すれば……。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...