2022年1月26日水曜日

電気ブラン6

 

 続いて年明け、朝日新聞の「いいね!探訪記」シリーズに「牛久シャトー」が取り上げられました。この本格的ワイン醸造施設も、「電気ブラン」を発明した神谷傳兵衛が開いたものでした。明治36年(1903)のことだそうです。

浅草に神谷バーを開き、電気ブランで成功した傳兵衛さんのつぎの夢が、葡萄栽培、醸造、瓶詰めまでを国内で完結する本格ワイナリーでした。牛久に120ヘクタールの原野を購入し、娘のお婿さんをフランスのボルドーに留学させたそうです。

しかし残念なことに、牛久傳兵衛ワインは電気ブランのようにうまくいかなかったようです。戦後、ワイン造りは規模を縮小せざるを得なくなりました。傳兵衛さんの試みが早すぎたのでしょうか。そのうちフランスから本場のワインがどんどん入ってくるようになりましたから、高度成長時代の日本では、チョットくらい高くっても、やはりお仏蘭西の方がよかったのかもしれません。

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