渓行覓句図の賛
玉堂琴士は魂を 琴に盗られた老人だ
日々すきま風 入[い]る部屋で 独り酔っては吟じてる
たとえ寿命を数年間 天が延ばしてくれたとて
琴への熱きこの思い 尽きることなどないだろう
*これは『玉堂琴士集』じゃ~なく、東京黎明アートルーム「浦上玉堂」展に出ていた「渓行覓句図」双幅の賛詩です。
九州は鹿児島のはるかかなた、南の海に浮かぶ奄美は、一日中ギラギラした陽光、すべてのものを光と影に二分する直射、目を射るような光芒のシャワーが降り注ぐ島みたいに想像されるからです。しかし実際のところ、そうではありませんでした。朝と夕方、つまり闇から光、光から闇へのあわいには、神...
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