2022年1月5日水曜日

玉堂の酒詩5

 

渓行覓句図の賛

  玉堂琴士は魂を 琴に盗られた老人だ

  日々すきま風 入[]る部屋で 独り酔っては吟じてる

  たとえ寿命を数年間 天が延ばしてくれたとて

  琴への熱きこの思い 尽きることなどないだろう

 *これは『玉堂琴士集』じゃ~なく、東京黎明アートルーム「浦上玉堂」展に出ていた「渓行覓句図」双幅の賛詩です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...