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2021年12月7日火曜日

追悼 武田光一さん5

 

今年の7月、ご夫人の蘭さんから武田さんの逝去を知らせる、鄭重なお手紙をいただきました。

武田さんは入院されたあとも、五十嵐浚明の資料を病室に持ち込み、お世話になった越後への恩返しという熱い気持ちを込めつつ、カタログの巻頭論文と作品解説をついに完成させたそうです。しかし武田さんは、実際の作品を直視することに専心し、パソコンも携帯電話もあえてお持ちになりませんでした。

病室での執筆がどれほど大変であったことか、いかほどの苦行――すべてを抑制しなければならない宗教的意味における精神修行――であったことか、ワードで簡単に語句や文章を打ち出してしまう僕には、想像を絶するものがあります。

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